菜の花畑、棚田、6000m級の山々! 様々な観光地の揃った中国南部の「雲南省」の写真
「麗江」とは、雲南省の省都である昆明から北北西に600kmほどの距離にある街で、標高2400mという高地に造られています。麗江は茶馬古道の要衝として発展してきました。茶馬古道とはインドと雲南省をつなぐ交易路で、有名なシルクロードよりも歴史の古い道です。雲南省で採れる茶葉とチベットの馬を交換していたのが茶馬古道が生まれる発端で、インドやミャンマーなどまで様々な道が続いていたそうです。
町が発展していくにつれ、石畳の道や街中に張り巡らされた水路、そしてその水路にかけられた石造りの橋が整備されて、その規模がどんどん大きくなっていきました。こうして現在の麗江の様な、街並みの整った大変美しい景観は生み出されました。
麗江の街の観光名所はというと、やはり旧市街地である「麗江古城」が断然おすすめです。
麗江古城は瓦屋根の趣のある家屋がどこまでも立ち並んでいて、まるで江戸時代にタイムスリップしたような印象を受けます。物凄い数の古民家が街中を埋め尽くしているので、その光景は圧巻です。きっと生で見たら感動すると思います!雲南省で暮らしている少数民族の一つの「ナシ族」が造り上げた街並みで、文化的背景やその景観の素晴らしさから世界遺産に登録されています。
街全体が見どころといった感じで、ナシ族の民家を改造したホテルやカフェやレストランが大通りや小道に並んでいて、ただ街を適当に歩いているだけでも十分観光できる街です。古民家の玄関や入り口付近には赤い提灯がぶら下げられており、街中に張り巡らされた水路沿いの木々の緑と民家の茶色とこの提灯の赤色が絶妙にマッチしていて、本当に美しい街です。瓦の屋根の民家が立ち並ぶ風景に、ここは日本ではありませんが、どことなく懐かしいような気持がうかんできました。
現地の人から聞いた情報ですが、麗江は中国の観光地の中でも屈指の人気を誇っているそうです。(ちなみに「麗江」、「チベットのラサ」、「アバター撮影地の張家界」、が中国人の人生で一度は行ってみたい観光地ベスト3なんだそうです。)
夜は真っ暗な路地を提灯が丁度いい明るさで照らしていてとても風流です。”千と千尋の神隠し”の温泉街みたいな感じで、神秘的だけどなんとなく寂しいような、そんな路地が沢山あります。日本も昔はこういう道があったのかなぁと妄想しながら歩きました。
それに対して、街の中心部の夜のライトアップはスーパー下品です(笑)あんなに美しかった瓦屋根の街並みが金色に照らされて、どぎつい光を放ってました。たとえるなら丁度、大阪の出玉スーパーみたいな感じですね(笑)
旅行者が増えていくにつれて街が”ザ・観光地”って感じになっていくのは仕方ないことだとは思いますが、もうちょっとうまいことやれよ(笑)とは思います。行くならやはり、雰囲気のいいうちに旅行に行っておくべきかもしれませんね!
麗江の中でのオススメの観光地は「獅子山公園」と「束河古鎮」です。
「獅子山公園」は新市街と麗江古城の境界部分にある小高い丘の上にある公園で、そこから麗江の街並みを一望することができます! 敷地内には万古楼という立派な建物があって、その最上階には展望台があるので、より高い所から麗江の街並みを見ることができます。麗江の街全てどころか、遠く離れたところにある玉龍雪山まではっきりとみることができます。
僕個人としては、展望台よりも公園からの景色の方が街並みと距離が近いので、人の生活している空気を感じられて良かったです。ただ、玉龍雪山は超カッコいいのでここじゃなくてもいいですけど、一度は見てみて下さい!
「束河古鎮」は麗江の街の4km北にあるナシ族の古い村です。ここは僕の中では麗江一良かった場所です。もちろん観光にオススメです!
麗江古城は観光客が多すぎて、なんかもうテーマパークみたいな雰囲気になってしまっている一面もありますが、ここ束河古鎮は観光客もまばらで、しかも街並みもこちらの方が植物の緑が多くて、観光客用の再開発も行われていないありのままの村の風景といった感じです。かなり雰囲気が良いです!
麗江古城の喧騒に疲れた人はこっちに来てみて下さい! 夕方と夜にはナシ族の老人たちが無料でダンスや音楽を披露してくれますし、物価もこちらの方が安くていいこと尽くしです。のんびりと昔ながらの風景を堪能することのできる素晴らしい場所なので、ぜひ旅行先の選択肢にいれてみて下さい!
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