和歌山県・友ヶ島

”友ヶ島”とは和歌山県と淡路島の間にある紀淡海峡に点在する「神島、地の島、沖ノ島、虎島」の四つの島を合わせた総称です。日本軍の要塞の廃墟として有名な”ラピュタ島”とは「沖ノ島」を指しており、人の手を離れて草木の生い茂った要塞跡は、雰囲気のありすぎる観光名所として多くの人を魅了しています。
ここでは友ヶ島こと沖ノ島の観光スポットやキャンプ・釣りに関する情報を紹介したいと思います。
目次
1.友ヶ島の観光スポット
2.キャンプ情報
3.その他の観光スポット
4.友ヶ島へのアクセス
1.友ヶ島の観光スポット

@第三砲台跡 おすすめの観光スポットです!!
A第一砲台跡
B第二砲台跡 ここも観光におすすめです!
C第四砲台跡
B第五砲台跡
C旧海軍聴音所跡
@友ヶ島 第三砲台跡

第一から第五まであるフランス式布陣の5箇所の砲台のうちの一つです。この砲台の歴史は明治時代にまで遡り、当時の日本を代表する日本の四砲台(由良・東京・対馬・下関)のひとつで、由良要塞と呼ばれていました。第二次世界大戦時にも日本防衛の拠点として整備されましたが、最後まで使われることはなく、終戦後にこの海域が瀬戸内海国立公園に指定されたこともあって、比較的綺麗な状態でこの遺跡が残されることとなりました。



この島のハイライトで、この場所だけ時間の流れから取り残された様な印象を受けます。レンガの建物と生い茂る草木が絶妙にマッチして抜群に美しいです!!コスプレの撮影会なんかのイベントがこの島で度々行われるそうですが、ここで撮れば半端ない写真が出来上がるんやろなぁと思いました。


建物内部は真っ暗闇で、ライトがないと何も見えません! 皆さん友ヶ島を訪れるときはライトの準備をお忘れなく。あと天井には謎の虫がへばり付いてることもあるので気を付けて下さい。


第三砲台への入口です。ここから先の雰囲気が明らかに違うのが分かります。

細く狭い通路がありました。こういうのは大好物です。

有名な弾薬倉庫です。フラッシュをたいたので明るく見えますが、実際は真っ暗です。

地下へと続く通路を発見しました!

では内部に突撃してみます!

中は本当に真っ暗です。

近くに行っても暗すぎて誰だか良く分かりません。

本当に半端ない雰囲気です。

奥から差し込む光と草木の明るい緑の色が本当に美しいです。

こういう場所を歩いていると、”探検している”っていう気分になります!

要塞跡だというのになんて神秘的な・・・

こういうレンガ造りのトンネルがずっと続いていました。第三砲台跡がどんなところか分かっていただけましたか?
A第一砲台跡

見晴らしの良い山頂付近にこの第一砲台はあります。ここには装甲掩蓋と呼ばれる観測所跡が残っています。これは大変貴重な遺構で、装甲掩蓋が残っているのは他に佐世保にある要塞跡くらいしかないそうです。
ここの真横に友ヶ島灯台もあるのでこれも一緒に観光できます!(現在は中には入れません)


B第二砲台跡

第二砲台跡は第三砲台跡と同じく友ヶ島のハイライトで、池尻浜近くの海に飛び出た形で残っています。しかしここは終戦後に爆破処理されてしまったために、砲台跡のあちこちが吹っ飛んで凄い有様になっていました。ただ、爆破されて飛び散った物凄い大きさのコンクリートの塊が意外といい味を出していて、中々良かったです。
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C第四砲台跡

第四砲台跡は小規模な施設でかなり荒れていました。他の砲台は終戦まで使われていたのに対して、ここは大正時代にはもう既に砲台としての機能は停止していて放棄されていたそうです。しかし、弾薬庫周辺の通路には蔦や蔓がいい感じに茂っていて雰囲気満点です。
D第五砲台跡

第五砲台跡はあまりメジャーではありませんが、それは砲台跡くらいしかない友ヶ島で最も小さな遺構だからでしょうか。ここは他の砲台跡とは雰囲気の異なる場所です。というのも、他の砲台とは建設年代が異なり木造の建物が残っていたりするからです。まぁここは急いでいたら行かなくてもいいかもしれません。
E旧海軍聴音所跡

旧海軍聴音所跡は見晴らしの良い海に面した場所にあります。ここはかつて海軍が潜水艦や敵船などを探査するために使われていた場所です。(そういった機器は今は残っておらず当時の面影はありませんが)中は荒れ放題で、各所に落書きが見られるのが残念です。

2.キャンプ情報
友ヶ島はキャンプできるスペース(禁止されていない場所に限るが)があれば、どこでテントを張っても良いとのことです。ちゃんと整備されている場所は南垂水広場と池尻広場の2か所となっているので、キャンプになれていない人はこの2か所でテントを張ることをおすすめします。
友ヶ島には管理人はいません。各自自己責任でキャンプしましょう! 友ヶ島に到着したら、桟橋を降りて右手にある管理事務所でキャンプを行いますという旨を伝えて下さい。それだけでキャンプの手続きは終了です。キャンプするうえでの注意事項や島の観光マップも貰えるので寄っておきましょう。
また、島内にごみ箱は基本的にありません。桟橋近くの民宿とか海の家にはごみ箱的なものがありますが、キャンプで出たごみなどを捨てるとめっちゃ怒られます! ちゃんと事前にごみ袋を持って行って、キャンプのごみは船に乗せて持ち帰りましょう。
トイレは桟橋の前の広場と南垂水広場と池尻広場の3ケ所にあります。これらの広場には井戸があってそこから水をくみ出すこともできますが、海水が混じったあまりきれいな水ではなくて、飲むこともできないそうなので事前に飲料水などは購入してから行きましょう。(桟橋前の海の家の自動販売機でジュースを買うことはできます。あとビールも。船で缶ジュースを大量に運んでました。)
それと食糧が無くなるなどのピンチに陥った場合には、桟橋前の何件かある海の家に行きましょう。そこでは料理も食べられますし、バーベキューとかもできます。宿泊もできますが、飛び込みで宿泊してもOKなのかは不明です。
@南垂水広場

こういう感じでテントを張りました。実際に寝てみた感想ですが、地面が平らで木の根や大きな石などもほとんどなかったのでとても寝やすかったです! ただ、島内には鹿が沢山いて、彼らが夜に鳴いている声は少し怖かったです。それとテント近くに近寄ってきて足音が聴こえたりするのもビビります。
それらのことを除けば概ね快適にキャンプを行うことができると思います!

広くて開放的なキャンプにうってつけの場所です。ただ、鹿のフンがそこらじゅうにあります。これは友ヶ島キャンプの宿命ですね(笑)

こういう謎のキャンプファイヤーをする場所もあります。

もちろんここでキャンプファイヤーをしました。

裏に海岸があり、そこにいくらでも流木があるので燃やすものには事欠きません(笑)

ここは素晴らしい場所なのでおすすめです。何か出し物をしたり、ゲームをするのにうってつけの場所です。
A池尻広場
ここもキャンプをすることができます。桟橋近くの事務所の人的にはこっちよりも南垂水広場がおすすめだそうです。
ここも海が近いですが、南垂水広場の方が開放感がありますし、僕が行ったときは周りの家屋は廃墟同然でなんか怖いのと、池尻浜にごみが沢山落ちていたので別のキャンプサイトをお勧めします。
逆に廃墟でキャンプとか最高だぜぇー!!って人はこっちがいいですね(笑)肝試しも本格的なやつができそうです。


B北垂水広場
ここで青いビニールシートと流木のみでテントを作っている猛者たちがいました(笑)僕が友ヶ島に旅行に行ったときは、夜は結構風が強かったし雨も降っていたのですが彼らは大丈夫だったのでしょうか・・・
平らな芝状の部分があるので、そこにテントを張れば普通にキャンプできると思います。湾になっていて、目の前がすぐ海で海水浴などを楽しめるのもこの場所の魅力ですね!


3.その他の観光スポット
「友ヶ島のビーチで海水浴」
友ヶ島は泳ごうと思えばどこででも泳ぐことは可能ですが、おすすめするとすれば、一般的なところだと「池尻浜」か「桟橋前のビーチ」です。穴場的な場所だと「南垂水広場のビーチ」と「北垂水のビーチ」がおすすめです。
いずれの場所も海は綺麗ですが、”砂浜”ではなくてこぶし大かそれより少し小さい丸みを帯びた石でできた”石浜”といった感じなので、もし泳ぐならサンダルとかクロックスを持って行った方が良いと思います。
ちなみに水着は加太港の船着き場で購入することもできるので忘れてしまっても大丈夫です。ただし、クオリティは言うまでもありませんが低いです(笑)銛とかゴーグル、シュノーケルセットなんかもそこで買えますよ!



「和歌山の港町加太を観光する」
加太は友ヶ島に行くための船が出ている場所なので、友ヶ島に行く人は全員この港町を訪れることになるのですが、この加太というのは素通りするには惜しい魅力のある街なのです!

まずおすすめなのは加太海水浴場です。友ヶ島には砂浜のビーチがないので、泳ぐなら断然こっちがいいです!海も綺麗で、遠浅で波も穏やか、砂浜ではバーベキューを行うこともできるので、家族連れの方にもおすすめの場所です! 観光客で賑わう活気のある場所です。

加太はグルメな街でもあります。加太は大阪湾に飛び出す半島の先にあるために潮の流れが速く、様々な種類の魚が集まってくる場所です。そのため釣りが大変盛んで、関西の中では屈指の”釣り場”となっていて、海にある大波止には必ずと言っていいほど釣り人がいます。そして加太はタイの一本釣りでも有名なところで、釣ってきた魚をすぐに食べられる美味しい料亭や食事処が沢山あります。
僕はこの界隈で有名な”満幸商店”という店で昼食を食べたんですが、そのとき満幸商店さんにお世話になったので、そのときの御礼もかねてレビューを書きたいと思います。

当時、友ヶ島を9:30出発の船に乗ったので、10時くらいに加太に到着してしまいました。お腹がすいていたので何か魚料理を食べられるところはないかと探していたところ、見つけたのがこの満幸商店でした。
ここは食べログでしらす丼が有名だったのでトリプルというサイズで注文すると、とんでもない化物みたいなしらす丼がでてきました(笑)どのくらいデカいかというと、まずダブルは何故かシングルの3倍の大きさ(笑)そしてトリプルはダブルの3倍の大きさらしいです。・・・全然トリプルじゃねぇ(笑)シングルの9倍やん(笑)

しかしこれが意外とめっちゃ美味しかったです。しらす丼のほかには店のおばちゃんが激押ししてきたわさび汁も頼みました。そしてこのこの鯛から出汁をとったというわさび汁が爆ウマでした! これをさっきのしらす丼にかけて食べるとさらに旨くて、マジでここに来てよかったと感動するくらいうまかったです!
おばちゃん曰く、”ウチらは加太の漁師やから鯛の一本釣りには誇りを持っとるんや!”だそうです。また、”漁師にとってしらすみたいな小魚を捕るんはプライドが許さんから、そのしらすは他所から買ってきたやつなんや! しらす丼で有名になろうなんてこれっぽっちも思ってない。食べログが特集を組みたいなんて言ってきたりするけど全部断っとるんや!”とも言ってました。

・・・おばちゃんカッケぇー!! こんなイケメンなこというおばちゃんに会ったん初めてやわ(笑) しかも食べ終わった後何も言ってないのに、ものすごい量の荷物を持っている僕らをおばちゃんが車で少し離れた駅まで送ってくれました! なんていい人なんだ・・・ ということでみなさん加太で魚料理を食べる際には満幸商店をお勧めします!
”しらす丼のことをネットに書き込んでもええけど、下に但し書きでこれはウチの主力商品じゃありませんって書いといてな!”って言われてんでそのまま書いときますね(笑)あぁ、またあの店に行って鯛料理を食べたいなー。
4.友ヶ島へのアクセス
和歌山県の加太港から出ている観光船に乗って、約20分で友ヶ島に行くことができます。現在友ヶ島汽船という会社が船を運航しています。
大人 往復2,000円(片道1,000円)
小人 往復1,000円(片道500円) となっています。(2014年10月現在)
この船は毎日運航している訳ではないので確認してください。また、晴れていても波が強いと欠航になることがあるので、天気予報をしっかりとチェックしておきましょう。目安は風速6mくらいで、それ以上だとヤバいらしいです。心配なら船を運航する会社に電話で問い合わせてください。帰ってくるときの船もちゃんと運行するのか確認することも大切です。
それではみなさん、友ヶ島を楽しんでください! 素晴らしい所ですから!!
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